株式会社エルフ

工法紹介

エルマッドS工法

エルマッドS工法(GBRC 性能証明 第11-14号 改)
スラリー系機械攪拌式ブロック状地盤改良工法
(特許番号 第4478187号)

工法の概要

建築技術性能証明書 GBRC 第11-14号 改(財)日本建築総合試験所

建築技術性能証明書
GBRC 第11-14号 改
(財)日本建築総合試験所

 エルマッドS工法は、軟弱地盤にセメント系固化材を用いて流動化処理することで、ブロック状の均質な地盤改良体を築造する工法です。本工法の特長は、バックホウの油圧を動力源とした攪拌混合装置(バケットミキサー等)により、効率よく現地土を攪拌混合できる点にあり、土の裁断および流動化処理の工程を経て、均質な改良体の築造を可能にしています。さらに、汎用型バックホウをベースマシンとしているため、切り梁下や高さに制限がある場所などの悪条件での施工にも十分対応できます。本工法の施工管理の特長は、電気比抵抗センサーによる改良体の混合度、改良軌跡のモニタリングによる改良体の出来形がリアルタイムに確認できるところにあり、施工中に改良体の均質性を評価しています。また、品質管理としては、未固化の試料を頭部サンプラーを用いて改良体頭部より採取する方法か、深部サンプラーを用いて任意の深さで採取する方法で強度確認を行います。

特長

1.施工方法
支持地盤まで掘削・排土することで、支持地盤の状況が目視確認でき、確実に支持層に定着できます。また、地中障害物や改良対象土として不適当な土の撤去が可能です。
2.攪拌混合装置
土質により適切な攪拌用のアタッチメントを使用して混練することで、固化材液を土中に均等に分布できるので、均質な強度発現が得られます。
3.施工管理装置
施工中の改良体の混合度や改良軌跡を表示することができるため、監理者として不明瞭であった混合攪拌状態をリアルタイムに観察することができます。
4.品質管理
施工直後に頭部サンプラーまたは深部サンプラーのどちらかを用いて試料採取ができるため、均質性を一軸圧縮強度で評価できます。また、採取が容易なので経済的で、施工後の抜き取りが無いため、後工程の作業にも影響が出ません。深層混合処理工法と同様に、頭部コア・全長コアでの管理も可能です。

<頭部サンプラー>

又は

<深部サンプラー>

頭部サンプラー模式図   深部サンプラー模式図

頭部サンプラー模式図

 

深部サンプラー模式図


攪拌混合装置・施工管理装置
『職人の技術』をデータ管理により、見える形へ
出来形と混練度(均一性)を数値管理化します。

攪拌バケット

攪拌バケット

バケット部には深度計、電気比抵抗値計測センサーが装備され、土中の混合状況を地上に伝達する機能を有している。(バケットミキサーのみ、回転数管理の場合に必要な回転計を装備。)



管理装置モニタリング状況

管理装置モニタリング状況

バケット部に取り付けられた電気比抵抗値測定センサー、深度計、回転計から送られる電気信号を改良機内のモニターで確認し、改良体の出来形および混合度合を把握できる。画面右側の電気比抵抗分布で改良体全体の変化を色分け表示する。25×25cmを1グリッドで表示し、□グリッドがすべてまたは色に均一に分布していることを確認する。



電気比抵抗値測定

電気比抵抗値測定

バケット部の電気比抵抗値測定センサーにより、改良体全体の電気比抵抗値を測定し、混合度を確認する。



管理装置データ出力例

管理装置データ出力例

A:羽根切り回数(バケットミキサーのみ)
 【管理値:1m3当たり1000回以上】
B:セメント投入量(積算)
C:最大改良軌跡&電気比抵抗分布
 【管理値:20Ω・m以下】


適応範囲

適応地盤 ・砂質土、粘性土およびローム(腐植土は対象外とする)
・地下水位が高く崩壊の可能性のある砂質地盤
適応構造物 建築物および工作物の基礎地盤
改良体の寸法 幅:1.0m~6.0m 長さ:1.5m~6.0m
改良深度 0.6m~6.0m

※但し、上記の幅と長さは1回に施工可能な寸法であり、養生期間を設けて改良体を隣接して築造することも可能である。

使用用途

使用用途

作業工程

⇒室内配合試験手順へ
 ※全工法に共通の試験です。品質管理強度を満たす適切な配合量を決定する目的で実施します。

⇒標準的な施工手順へ
⇒崩壊の可能性がある地盤の施工手順へ

■工事経歴

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